それは起こりうる

1.実験的な書き出し 僕は想像する。宇宙の片隅で、その深遠、そして深淵なる暗い場所にスーッと、一本の筋状の切れ目が入ることを。そしてその切れ目を拡げるべく骨ばった大きな手が現れるのを。「ということは」と、その刹那、僕は経験則に基づき推測する。その大きな手のあとに続くもの、恐らく肘、次に肩、そして胴体と…