ハイハイで散歩中

面白いと思ったものをただただ紹介したり、またはただの雑記に成り果てそうです。

ハイハイで散歩中

だーりおと、オーケンと、UFOと。

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僕は最近、女優、モデルなどで活躍している、だーりおこと、内田理央にハマっている。
容姿は勿論のこと、あの三秋里歩(元NMB48・旧名小谷里歩、愛称りぽぽ)の独特の世界観・雰囲気に通ずるものを感じる。
まあ、僕のりぽぽ好きや、だーりお好きは今回は置いておく。
今回は、だーりおがMCを務めている、AbemaTVでの番組、「内田理央のオタカレ募集中!」のとある放送回の話を書いていこうと思う。

まず、この「内田理央のオタカレ募集中!」という番組をざっと説明すると、毎回オタクなゲストを招き、そのゲストのオタクな趣味を時間一杯にだーりおにプレゼンする。
そして最後にだーりおがそのプレゼンなどを踏まえて、4段階(オタカレ・オタモダチ・マネトモ・ごめんなさい)の中から判定を下す。その特典としては、

「オタカレ」・・・その場でデートの約束をする
「オタモダチ」・・・本人とLINE交換
「マネトモ」・・・マネージャーの連絡先GET
「ごめんなさい」・・・特典なし

となっている。
なかなかだーりおのガードが堅いので、全19回やってきた中で、今のところ「オタカレ」は1人だけしか出ていない。
ただ、「オタカレ」と言っても、その定義は番組内だけ有効なもので、現実世界とは別次元だという旨をいつかの放送回で言及していた(既婚者のゲストも度々登場していることから)。
だからこの番組は、単純に、様々なオタクな世界、つまり様々な知識を紹介してくれる、知的バラエティーとして僕は観ている。

番組の趣旨説明はこのくらいにして、僕が紹介したいのは、3月26日放送回、ゲストに大槻ケンヂ(ロックバンド・筋肉少女帯メンバー、作家、愛称オーケン)を招き、そしてそのオーケンが持ってきた趣味「UFOオタク」の回について書いていく。

UFOの定義

オーケンは、UFOの正体を解明することよりも、何故、UFOと言われるものと人間が遭遇してしまうのかまたはそのように昔から伝承されてきたのか人間にとってUFOとはどのような存在なのか、というような、人間とUFOの関係性の方に興味があるようだ。
そしてまず、UFOとは何の略かをだーりおに説明する。

Unidentified→未確認
Flying→飛行
Object→物体

未確認飛行物体=UFOとなる。(一番上の『Unidentified』の正しい発音を僕はまだ知らない)
次に、あるUFOのVTR映像をだーりおに紹介する。
それを観ただーりおは、「絶対これUFOじゃないですよ。怪しい。信じられない」
と指摘する。
僕も明らかに怪しいと思った。5つくらいの点状のものが蚊のような動きで空を移動しているのだが、いかにも人工的なものに感じられた。
しかし、オーケンはそのような反応にこう切り返す。
UFOを信じる・信じないというものはないんですよ」と。
続けて、
「未確認飛行物体というものは、空に飛んでいるもので、正体が分からない(=未確認)内は、未確認飛行物体、つまりUFOと呼んでいいんですよ」さらに、
「多くの人は、大前提UFOを円盤状のもので、その中に宇宙人が乗っていると思っているが、必ずしもそうでなくていい」
つまり大方の人間は、ある刷り込みを情報媒体(例えばテレビなど)から植え付けられていて、無意識に刷り込まれた前提を出発点として、UFOを捉えているらしい。

このことはUFOに限らず、様々な物事についても言えることができると思う。
オーケンも言っていたが、例えば性関連の話だってそうだ。
一人の人を好きになる、「オンリーユーフォーエバー症候群」(僕は、オーケンが使用していたのを聞いて初めてこの言葉を知った)などが現代では好まれる考えだが、ひと昔前などはもっと性に対して奔放であったことや、同性愛のこと、戦時中にメディアが戦争を正当化させて伝えていたことなどから、様々な刷り込みが僕らを覆いつくしていることが分かる。
その刷り込みを自分の内から全て無くすことはもはや不可能なように思われるが、だが、自分を「刷り込みが覆っている」、と自覚することだけでも、とても重要なことだと思う。

UFO体験は内的体験

UFO現象は、未来人説や、地底人説など諸説あるが、オーケンは、心理学者であるユングの、「心理投影説」を気に入っているようだ。
つまり、自分の中にある精神的なもの、例えば、「不安」などを、外の世界に投影してしまうというもの。だからUFO体験というものは、物理的体験ではなく、内的体験なのではないか、ということだ。
僕もこの説を大変気に入っている。
自分の中にある、「こうあって欲しい」、あるいは逆に「そんなのは嫌だ」という思いを、現実世界の実はなんでもない事物を、自分側に寄せた現象(つまり自分に都合のいい解釈)として自分に見させてしまう。
僕は幼い頃、このような内的体験をよくしていたように思う。
例えば、自分は霊感がとても強いのではないかという思いに、何故かある時期に脅迫観念的に囚われていて、遠くの方にある黒い物体を見つけては、「やばい、今自分は幽霊にロックオンされている!」と思い、恐る恐るその物体に近づいていくと、ただの変形な木の枝であったという顛末。
最近で言えば、自動販売機でジュースを買ったら、出るはずのないお釣りが出てきて、あれ?確かぴったりお金入れたはずだよな、おかしいな、幽霊の仕業だな、と思ったが、よく考えたら、130円入れたつもりが、10円と50円を入れ間違えていて170円分入れていたこととか、とにかく内的体験はよくある。
まあ上記のは、内的体験というより、ただの勘違いや、思い込みの類じゃねえか、と一蹴されそうな懸念は拭えないが、ただ、自分の内的フィルターを通して、外の世界を作り変えて見てしまったりすることは大いにありえることだと思う。
以上の例をとってみても、「心理投影説」は非常にしっくりくる。
まあ僕が、得体の知れないものの存在を認知するのが嫌で、そんな自分を正当化するために、その人間味ある説に逃げ込んでいるだけかもしれないが。

UFOを見たあとどうするか

番組終盤で、オーケンは、UFO現象を見たあと、それをどう受け止めて、そしてどう動くかが大事だと言っていた。
その現象がなにかの啓示として捉えるのか、自分を見つめ直す契機として捉えるのか、一念発起して今までやりたっかたことにチャレンジするいいタイミングと捉えるのか。
つまり、物事捉え方しだいだということだ。
嫌なことがあったら、ただツイていないなあ、とネガティブに捉えるか、はたまたそれキッカケにより自分を高めることができるじゃないか、とポジティブに捉えるのか。
多分この世界は、自分しだいで、変わるチャンスなんていくらでも転がっている世界なんだと思う。
僕はわりと、なんでもポジティブに捉えるようにしている。
だってクヨクヨしていたってしょうがないからだ。
・・・なんか話が気持ち悪い方向にいってしまったような気がする(てへぺろです)。

最後に、番組内で、視聴者からのUFO体験を紹介するコーナーがあったのだが、その内の一つに、

「新宿にある、『覗き部屋』というちょっとエッチなお店にいった時のこと。そこはマジックミラー越しに女の子がセクシーダンスを披露してくれます。当然マジックミラー越しなので、女性側からはこちら側が見えません。試しに女性に手を振ってみても、やはり反応はなかったです。ですが、とある一人の女性だけは、毎回僕に手を振り返してくれます。女性側からはこちらが見えていないはずなのに、何故その女性だけは振り返してくれたのでしょうか。彼女にはなにかそのような特殊能力があったのでしょうか」

という投稿に、すかざずオーケンが、

「それがUFO!」

と反応していた。
つまり、オーケンによれば、その女性は本当はその男性に手などは振り返しておらず、ただただその男性は寂しい現状にあったため、その1人の女性に向けて、その男性の中の、「手を振り返して欲しい」という願望がその女性に投影されてしまったと、つまり内的体験である、それは「彼の青春のUFO」と結論付けていた。

なかなかいい話だと思った。

ちなみにオーケンは、「マネトモ」になってました。

てへぺろです。