ハイハイで散歩中

面白いと思ったものをただただ紹介したり、またはただの雑記に成り果てそうです。

ハイハイで散歩中

遅ればせながら、Abematvの亀田興毅企画関連のことや、地上波とネットのことまで

先日(といっても2週間前くらいか)のAbematvの番組「亀田興毅に勝ったら1000万円」をYouTubeで観たのだが、思ったより面白かった。

この番組は、元プロボクサー・亀田興毅が、4人の素人とボクシング対決をし、素人側が亀田興毅に勝ったらその素人は1000万円を貰えるというもの。

僕的には2人目に出てきたYouTuber(ユーチューバ―)の「ジョー」のところが高揚した。

そして、印象的だったのが、試合が始まる前の、解説者として出演していた武井壮のコメントで、新たなエンターテインメントが生まれるかもしれない、という旨のことを言っていて、確かになにかワクワクさせられる、色々な可能性を感じさせるような、そんなエンターテインメントな番組になっていたと思う。

ただ、意外に面白かったが、それは地上波テレビの中の一つのチャンネル的な面白さであった。

AbemaTVは、地上波でできないことを、ネットだからこそできる番組を目指すべきだと思うのだが、今回の亀田企画は地上波の枠を本質的には出ていないように思えた。

確かに、今回の亀田企画は、今のご時世、地上波でやるのは難しいとは思う。

元暴走族総長の、全身刺青の身体を映すことだったり、YouTuberジョーがやっているチャンネルの内容を流すなど、視聴者からのクレームを気にし、スポンサーが退散してしまう可能性のものは、地上波でやるのは難しい。

だからと言って、地上波のオルタナティブとして、放送禁止用語をバンバン言ったり、お色気の濃度を上げたような番組は、地上波に対している番組というよりは、地上波と同じ枠組みのような気がする。

また、全く持って僕の主観だが(というかこの記事の冒頭から僕の主観でしか書いてないが)、お色気番組は、ある程度規制をした方が興奮するように思う。

いわゆる、チラリズムの原理というものだ。

見えそうで、見えない。

パンツ、いやパンティが見えてしまったら、興奮は冷める。

見たいけど、見たくないのだ。

だから、丸見えのエロ番組や、女の子が放送禁止用語をなんの恥じらいもなく連発していたり、そんな番組は興奮しない。

僕的には色々女の子には恥じらってほしい。・・・まあいいや。

ドーナツの穴に辿り着きたくて、穴を目指して、周りの生地を食べる。生地はおいしいが、いざ穴に辿り着いたと思ったら穴なんかなく、無しかない。

無(パンツ、いやパンティ)に辿り着くまでが楽しいのだ。そこにこそ人生の楽しみがあるのだ。

そのような意味で、僕がネットでやって欲しい番組は、討論番組である。

この世界に正解は無いと思う。

それ故、僕達は正解の無い答えに辿り着こうと話し合ったり、考えたりすることを一生をかけてできたりする。

だから飽きがこないのだ。

考えるということには飽きがこない。

討論番組というのは、地上波でやっている、ワイドショー番組や「朝まで生テレビ」のそれではない。

地上波は地上波という放送形態の性質上、制限時間がある。

だからしっかりと議論をしたり、話し合うことができない。

朝まで生テレビは3時間ほどかけて色々な議題を討論するので、あたかも時間はわりとあるような気がするが、あの番組は田原総一郎が仕切っているので、田原総一郎が出演者に振って、田原総一郎がそれを引き取り、田原総一郎が次の議題に移行させ、田原総一郎のタイミングでCMに行くという、田原総一郎の番組と言っても過言ではない。

というような旨のことを東浩紀が言っていた気がする。

僕もたまに朝生を観るが、とりあえず出演者が多いので、一斉に意見を言う状況が出来上がると全然意見を聞き取ることができない。

僕の知識不足や理解力がないというのもあるが、一体なにがなんだか分からないカオス状態のような感がある。

まあそれが面白いという観方もできるといえばできるのだが。

そこで、AbemaTVのウーマンラッシュアワーの村本がMCを務める「土曜THE NIGHT」は、良い按配の議論・討論番組というか、話し合い番組だと思う。

出演者も少人数で、時間は2時間だが、言いたいことを皆が言えていて、その人が何を言っているのか、何を言いたいのかがちゃんと分かる。そして生放送だ。

議題をとことん話し合っている感じがある。

茂木健一郎の、日本のお笑いは「オワコン」発言の時も、茂木健一郎本人が「土曜THE NIGHTに出演し、その発言の経緯、真意、茂木健一郎のお笑いに対しての思いなどを語り、それに対して村本が反論したり、時には称賛したり、またお笑い全般について話し合ったりして、僕は観ていて色々考えさせられた。

それに対して、地上波でやっている「ワイドナショー」に茂木健一郎が登場した時は、深い議論はせず、なんというか茂木健一郎イジリに終始していて、全然問題の発言について話し合ってはいなかった。

まあ、「ワイドナショー」は色々なニュースを取り扱っているし、時間も限られているので、結局あのような感じにならざるをえないのだろうと思うが。

僕的には、松本人志とバチバチやって欲しいのだが、それは土台無理な話なのだと思う。

なんというか、あのような番組は、一つの思想に皆がなんとなく共鳴していて、核となる人物が笑えばそれにつられて周りが笑うような、または、色々な色がある世の中なのに、その番組の世界では色が一色であるかのようなそんな胡散臭さが漂っている気がする(ただ、この前のデヴィ夫人の北朝鮮を擁護する発言や、結婚は男女同士でしか認めない発言などは良かったと思う。あまり公にそのように発言する人がいないという意味でだが)。

茂木健一郎は恐らく、色が一色であるかのような、そのような気持ちの悪さから、あのような「オワコン」発言に至ったのだと思う。

 

地上波テレビは、生放送じゃない限り、その番組自体にツッコミを入れる機能がない。

あたかもその番組で言われていることが正しいように進行していく。

そのような意味で、「土曜THE NIGHT」は、メディアコントロールをわりとしないようにしているように思われる。

また、僕がよく観るのが、ニコニコ生放送の、東浩紀や、津田大介、夏野剛、ひろゆき、時に茂木健一郎や猪瀬直樹などが出演する、「言いたいことを言う放送」という、不定期で放送されている番組がある。

こちらは、長いと4、5時間くらいずっと言いたいことを言っていて、大抵お酒を飲みながらの放送になるので、緩くもあり、白熱する時もある。

そして東浩紀が言っていたのが、ニコニコ生放送は、常に視聴者のコメントが画面上に流れる。

つまりその番組に常にツッコミが入ることになり、メディアコントロールが効かない状況が作られている。

 

だから偏った番組にならない。一色だけにならない。

色々な色がごちゃ混ぜになっている。

だからニコ生が好きだ。

というようなことを東浩紀は言っていた。

僕は、なるほどね。と思った。

 

まあ、それはそうとして、僕は正解のない、議論や討論、意見を言い合う番組は、その性質上、飽きることはないし、終わりが来ないと思っている。

それ故、非常に楽しめるコンテンツになると思う。

それを番組化させ、その魅力を最大限に引き出せるのがネットだと思うので、これからそういう番組が増えるといいと思う。

まあ、多チャンネル時代になっているので、観たい番組を自分で選択していけばいいとも思うので、僕はまあ、どんな番組があったって基本的に肯定する構えではいるのだが。

うーん、なかなかまとまらない文章になってしまった。

 

てへぺろです。