ハイハイで散歩中

面白いと思ったものをただただ紹介したり、またはただの雑記に成り果てそうです。

ハイハイで散歩中

2016-01-01から1年間の記事一覧

隣の芝生が青く見えたところで、気にしなければいい

今回の記事も、電車周りのマナーに関する内容になってしまうのは、やはり電車内及び同周辺というのは、人間の本質のようなものが露呈しやすい(そしてそれを目撃しやすい)環境となっているからなのだろうか。他者に見られている(公共性)にも関わらず、我…

苦虫を噛み潰したような顔の人が、苦虫に見える

予告篇だけ観れば大体全容がわかってしまう映画のように、本記事タイトルを読めば今回の記事内容は大体分かってしまう懸念を冒頭で暴露するという試みが、奇を衒ってないといったら嘘になる(聖なる夜に嘘などつけないだろう。まあ正直どうでもよいが)。そ…

例えば電車内でのマナーのこと~車内は不可解さのオンパレード~

先日のラジオ「スカイロケットカンパニー(TOKYOFM)」で、パーソナリティが、「なんで電車内での携帯電話は不快に感じるのに、同じ車内での乗客同士の会話は同じように不快に感じないのか」というような疑問に対し、とあるリスナーからのリアクションで、「…

傘がない〜エンドレス・アンブレラ〜

井上陽水の話しではない。いや、もしかしたら遠い先祖のように、どこかでぶつかっているのかもしれない。 雨が降ったら色々な場所に傘立てが出現する。その場所に入るために、さしていた傘を傘立てに入れ、そして中に入る。暫くしてその場所を出ようと、傘立…

価値と関係

この前友人が、小説を読んでいるとその作家の顔が気になり、その顔が自分のタイプの顔でないとその作品自体の興味を失くすという旨のことを言っていた。また別の機会では、武井壮好きの僕による、武井壮の魅力を友人に語っていたところ、「あの人・・・なん…

ハリガネムシ-僕らは宿主か-

僕は昔、道端で、元気よく蠢(うごめ)いている、もしくは苦しくてのたうち回っているとも見てとれる、ミミズのような生物に遭遇した。そしてそのすぐ近くに、カマキリの死骸があった。発見当時は、その因果関係を知らなかったため、独立した問題だろうと、…

言語化できない場所から見た、ちっぽけな世界

1.小人閑居して不善をなす ことわざで冒頭を始めたわけだが、それは、なんとかこの記事に格好、箔(はく)、説得力、これらを付かせる(付与)効果を期待してのことである。 「小人閑居して不善をなす」、僕はたいていある条件が整った時にこのことわざを想…

それは起こりうる

1.実験的な書き出し 僕は想像する。宇宙の片隅で、その深遠、そして深淵なる暗い場所にスーッと、一本の筋状の切れ目が入ることを。そしてその切れ目を拡げるべく骨ばった大きな手が現れるのを。「ということは」と、その刹那、僕は経験則に基づき推測する。…

体育会系な面も見せてくれるブックオフ

1.長めの前置き 誤解のないように前置きしておくが、これは、ブックオフを批判するものでも、そこで働く店員さんを批判するものでもない。(どうして一所懸命に働く店員さんを批判することができようか)出会ったばかりの知識を、誰かに衒学(げんがく)的に…

ピコ太郎、そしてピコ魔王

先日(と言っても3週間程前になるが)、10月28日に行われた、ピコ太郎の「日本外国特派員協会」での会見を観て、なにか新しい風が吹いたような、既存のものをぶっ壊す期待感やわくわく感を抱いた。(これは先のアメリカ大統領選も似たようなメカニズム、つま…

未知との遭遇

先日、電車内の通路を見たことのない奇妙な虫が這っていた。座っていた僕の前を我関せず無機的に通過していき、向かいに座っていた男性も、その虫が視界に闖入してきたのに気付き、腰を上げてその虫を瞠(みは)るように目で追っていた。僕は視界的画角から…

脚色が過ぎる

先日、家の近所の蕎麦屋でざる蕎麦を食べた。町の古くからある蕎麦屋の常として、夜は飲み屋と化す店が多い。ご多分に漏れず僕が行った店もそうだった。その店は、外から中の様子が見えればいいのだが、窓に謎の暖簾(のれん)が掛かっており、少しの隙間し…

檸檬のころ

荷物をたくさん携えながら不恰好に全速力で駆ける冴えなそうな青年。それを見て冷ややかに嘲笑する女子高生達や若いサラリーマン達。各人が自分を世界の中心と考えるならば、嘲笑した奴らは間違いなく彼を世界の端っこに位置付けるだろう。 そんな目立ち方し…

日本文化

海外からの観光客を街中で見かけるのは珍しくない。そして、その海外の観光客が、日本に溶け込もうとしている光景を見るのも珍しくない。以前僕は電車に乗っている時、ハートフルな場面に立ち会った。電車内は空いており、僕は長座席の端に座ることができて…

義を見て為ざるは勇なきなり

僕は昔、道端に倒れている自転車の前を通り過ぎると、罪悪感に囚われたりした。「自転車を起こさなければならない」と、強迫観念的に思いながら通り過ぎているからだ。だから、なるべく倒れている自転車を起こすよう努めていた。この話を他人にすると、「偉…

牛乳をこぼしたら、すぐに謝ったほうがいい。

自ら招いた過失に対して、直ちに原因が自分であると反省できる人は少ないと思う。自分のことが大好きなのか、というより、「自分である」という必要最低限のプライドに反応しているからなのか、大抵の人間の場合、まず第一にやってしまうことは、自分を擁護…

既読、未読、無気読スル―

パンツ一丁上裸を天井に向けて寝る晩から、毛布一枚上裸の首元まで上げて寝る晩に移行してから数日経った、そんな季節の移ろいを身をもって感じ始めた初秋。3ヶ月連絡つかずの友達に送った、「明日空いてる?」のLINEに既読が付いた。 自分の性格とか、…