ハイハイで散歩中

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元NMB48・小谷里歩改め三秋里歩こと、つまりは、りぽぽが婚約した話

僕は特段アイドルに熱心に関心をそそいできた人生ではないが、それでも唯一、腰の重い僕がライブに足を運んだことのある、つまり自分がファンだと自覚させられてしまった、熱くエモいアイドルグループがいて、それが「ベイビーレイズJAPAN(通称ベビレ)」というのだけれど、

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そのベビレにハマるお膳立てというか、布石というか伏線というか、それらを辿ってきたからこそベビレにハマることができたルーツ的アイドルがいて、それが、「ももクロ」と、そして、今回の記事の主旨である、先日「しゅんしゅんクリニックP」というピン芸人と婚約発表した、元NMB48の小谷里歩、改め三秋里歩、つまりは「りぽぽ」である。

 

・・・っていうか誰やねん!しゅんしゅんクリニックPって!

P!?P!?Pってなに?

いかにも売れなさそうな芸名だし。しゅんしゅんクリニックPって。

だけどリズム感あって、なんか口ずさみたくなって、もう覚えちゃったし。しゅんしゅんクリニックPさん。

医者らしいし。お金持ちっぽいし。なんか優しそうだし。良い人そうだし。っていうか調べたらちょっと売れてるっぽいし。・・・まあ、しゃーないわな。

 

しゅんクリPのことは置いておいて、僕はりぽぽの婚約発表を聞いた時、少なからず寂しい気持ちになった。

かの哲学者デカルトは、「神様は、瞬間、瞬間で世界の破壊と創造を繰り返しているんや!つまり時間と時間の間には溝があり、それらは独立であって論理的必然性はないんやで!」という世界の捉え方をしていたらしい。

もっと身近で分かりやすく言えば、「涼宮ハルヒ」に出てくる未来人「朝比奈みくる」の言っていた、時間は川の流れのようなアナログ的なものじゃなく、パラパラ漫画のような平面が積み重なったデジタル的なもので、時間の移動はその平面を三次元方向にぴょんぴょんジャンプしていくイメージ・・・

まあつまり、僕とりぽぽの間には、そのような時間的、絶対的断絶があり、僕が朝比奈みくるでない限り、りぽぽの元へはおよそ到達できない、僕にとってりぽぽはそのような到底手の届かない存在であるということだ。

そのような関係なのに、僕はりぽぽの婚約発表を聞いて、寂しいと感じてしまった。


自分、おこがましくありゃしまへんか。
全くオイラと無関係なんやで。

 

いや、それがアイドルとファンの関係性なのかもしれない。

アイドルとは、手が届きそうで届かない存在という。

その場で真っ直ぐ見ているだけなら手が届きそうだが、近づこうと一歩踏み出そうとすると、自分とその対象人の間には底の見えない溝、断絶があることに気づく。

断絶は、オーラのようなものかもしれない。

その人にしか見えない断絶。オーラ。

そのことに気づいた者だけが、つまりその断絶を自覚したものだけが、その対象人をアイドルと認識させ、手が届きそうで届かないことを悟り、そこで、アイドルとファンとの関係性が生まれる。

手が届きそうなので、身近にいるような錯覚を起こしてしまい、全く無関係な存在なのに、おこがましくも、「寂しい」などと思ってしまうのだ。

アイドルマジックというやつですな。

 

とまあ、そんな付け焼き刃のアイドル理論はさておいて、りぽぽの婚約発表のTwitterを見て、感傷的な感情を喚起させられてしまったワードがある。それは、


「突然の報告でみなさまを驚かせてしまい申し訳ありません。16歳でNMB48に加入し・・・(省略)・・・お化け屋敷から出れなかったり、バンジージャンプ飛べなかったり、アイドルを卒業したのにまたアイドルになったり・・・」


そう、僕がりぽぽに興味を持つきっかけとなったのが、YouTubeに違法にUPされていた動画、「放送事故」と冠された、「お化け屋敷/バンジージャンプ」の動画であるのだ。

この動画は、NMB48がまだデビューして間もない頃に、関西圏で放送されていた、「どっきんぐ48」というバラエティ番組の中の人気企画、「チャレンジ48」というもので、それは文字通りNMB48のメンバーが様々な企画にチャレンジするというものになっていて、そして、その中でも抜群に面白かったものが、本動画の、りぽぽの「お化け屋敷」または、「バンジージャンプ」である。

りぽぽは引くぐらいビビリであり、それゆえリアクションが無茶苦茶面白い。

僕はアイドルを見て、腹がよじれるくらい笑ったのは、現段階の人生まででこの「りぽぽ」しかいない。

りぽぽは、普段はそれほど喋らないキャラなのだが、この度胸試し企画になると、途端に饒舌になる。

しかも、その饒舌の中にあるセンスある言葉の数々、「お化け屋敷で気付いたとか言って、常識を覆してすみません」や、「お化けが多すぎて私には手に負えないです」、また、ゴールまで気が狂ったように「ハッピー」と叫びまくったりなど、予想不可能過ぎて、魅力満載であった。

勿論、面白くなったのは、そのVTRをスタジオで観ているMC陣(ケンドーコバヤシ、陣内智則、たむらけんじ)のツッコミのおかげでもあるのだが。

だけども、MC陣もりぽぽのリアクションには一目置いているようで、「この『チャレンジ48』はりぽぽのリアクションありきの企画」とも言っていた。

それほどまでにりぽぽのリアクション、りぽぽの存在はみんなを魅了していたのだ。

 

その後、「どっきんぐ48」は、お笑いコンビ・かまいたちをMCに迎え、「NMBとまなぶくん」という番組にリニューアルされ(このたび『NMBとまなぶくん』は、近日最終回となる。それもまた感慨深い)、そこでもりぽぽは相変わらずの活躍で、そして2016年にグループを卒業と同時に、番組も卒業した。

その後、「小谷里歩」から「三秋里歩」に改名し、バラエティタレントとして今日まで活動(吉本坂46にも選ばれている)し、そして婚約発表という運び。

僕はりぽぽが卒業する時に、この子はとんでもないバラエティタレントになるのではないかと思っていたが、やはりグループに在籍していた時はそれが大きなアドバンテージとなるようで、そこから脱し一人立ちして大きな芸能界に立ち向かっていくというのは、中々に難しいらしい。

芸人・土田晃之がかつてラジオで言っていたが、よくアイドルの子が卒業して「バラエティタレント」になろうとするが、バラエティ番組の中にある席は、芸人やアイドルやアーティストやスポーツ選手や俳優など、様々な人が座ることになるので、ただでさえ数多くある番組の中のひとつ、「バラエティ番組」と限定してる上に、そのまた番組の中の数少ない席に座ろうというのは倍率があまりにも高過ぎて非常に険しい道だろう、ということだった。

とはいえ、僕はりぽぽがグループを卒業してからは全然追っていなく、また、りぽぽが在籍していた時は結構チェックしていたNMB48のことも、すっかり追わなくなってしまっていた。

まあ、その後ベビレにハマったというのもあるのだが、しかしグループを卒業してしまうと、どこか熱が冷めてしまうところがある(これは僕が生半可な野郎だからなのかもしれないが)。悲しいけどベビレも然りだ。

だが熱が冷めていたにも拘らず、不意に婚約発表というニュースが持ち上がった途端に、かつてのアイドル性が呼び起こされ、勝手にまた「寂しい」という感情になるなんて、やっぱり僕は身勝手チンカス野郎なのかもしれない。

 

グループ在籍時、りぽぽと、同グループの、まーちゅんこと小笠原茉由とで、近藤里奈通称「りぃちゃん」という子を甘やかす、「りぃちゃん甘やかし隊」というのを結成していて、その甘やかし隊の二人がMCを務める「りぃちゃん24時間TV」という特別番組があった。

この番組はMCの緩過ぎる進行が絶妙に面白くて、へたなバラエティ番組なんかよりもよっぽど面白かった。

その中で、メンバーが恋愛について語る場面があり、そこで無茶苦茶シャイガールなりぽぽは、みんなから、「りぽぽは1番結婚が遅い」的なことを言われていたような気がする(うろ覚えなので勘違いかもしれません)。

そんなシャイなりぽぽがこのたび婚約した。

やっぱり、りぽぽは予測不可能だ。

いや、最近までりぽぽのことを忘れていたくせに予測もクソもあったものじゃないが。というかこんなこと書いている自分がキモくなってきた。

だって、全くの独立した存在、無関係なのだから。

だが、やはり、昔のりぽぽを思い出すと、どうしたって切なくなりますね。
想起は切なさを運んでくる。


「心の底から」そう思ってるかと言えば、それは全くの嘘になるけれど、やはりこれは言っとかなければならない言葉だろう。

りぽぽ、婚約おめでとうございます。

というか、事務所も退所すると書いてあったということは、芸能界自体辞めるということなのか・・・。そこらへんは分からないが、まあ寂しく、切なくなります。

でも、たくさん笑わせてくれてありがとう。

終わります。ありがとうございました。


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小谷里歩ファースト写真集『蛇口』