ハイハイで散歩中

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「進撃の巨人」の好きなところ垂れ流し

 

漫画「進撃の巨人」がいよいよ4月9日発売の別冊マガジン5月号で完結することが発表されましたね。

そして単行本最新33巻も先日発売されました。つまり次巻の34巻で幕を閉じるということです。

僕は昔に比べてほとんど漫画というものを読まなくなっているんですが、この「進撃の巨人」だけは1巻から今まで継続して読んでいます。

最初に進撃にハマったきっかけはアニメでした。

アニメ第一話で、主人公・エレンの母親が巨人に食べられてしまうシーンは衝撃的で、僕が小学生くらいだったならトラウマになっていたと思います。

しかし、その母親が食べられてしまう時に、あーそういう表現の仕方するのかと驚いたと共に、それがきっかけで次も観てみようという気にさせてくれたポイントがありました。

そのポイントというのは、エレン母が、身動きがとれない自身の元へズシンズシンと巨人が迫ってくるまでは、エレンや幼なじみのミカサに対して母親然とした態度を取って、私を置いて行きなさい!、的なことを泣きながらではあるもカッコ良く言うのですが、いざ巨人が来て食べられる直前になると、遠のいて行くエレンを見つめては「行かないで」と正直な心情を思わず吐露してしまい、それは恐怖だったり無念だったりなどの原始的な人間の感情をそのまま描いていて、ショッキングと共に誠に胸を掴まされるシーンとなっていました。

この食べられる時の人間の原始的な表現は、この後も幾度となく描かれています。

例えば、成長したエレンが、巨人討伐などを任務とした「調査兵団」に所属し、その上司がまたしても巨人に食べられてしまう時に、それまでは上司としての毅然とした振る舞いをしていたのに対し、巨人に食べられる直前になると、死を悟ってしまい、「お父さん!助けて!」や、「ごめんなさい、ごめんなさい」などまるで子供のようなリアクションをとってしまうなど、あらゆる場面であらゆる残酷な表現を多数見せつけてくるので、作者さんはとことん良い意味で意地悪なんだということに気付かされます。


また、僕は第一話で巨人が壁を破壊し、エレンの住む街に侵入してきた時に、少し「東日本大震災」と重ねて観てもいました。そう思った時に、あーこのアニメは社会派な作品なんだなと思ったのを憶えています。

そう、この進撃という作品は、ただ巨人が人間を貪り食うスプラッターホラー作品ではなく、すごく抽象的なテーマを取り扱った、社会派エンターテインメントな作品なんだと思います。(「社会派」なんて書くと一気にショボくダサくなってしまう気がしますがそれはご了承ください)

それは、戦争問題だったり、歴史認識問題だったり、命の天秤問題だったり、善悪の問題だったり、倫理感の問題だったりと、物語を追っていくとそのような抽象的な問題がビシビシと体に鞭を打ちつけてくる感覚にさせられます。

そのようなテーマ性がある所も、僕が進撃を好きになった理由の一つです。


また、進撃をアニメで知って良かったとも思います。

正直、アニメを観てから最初の方の単行本を読み返すと、本来とても大きな巨人が、あまり巨人に見えず、そこまで恐怖感が伝わってきませんでした。

しかし、アニメになると、恐怖を煽るBGMや効果音、他の物と巨人の対比による臨場感などが見事に伝わってきて、やっぱアニメすげー巨人こえーってなるので、もしかしたら、漫画を最初に読んでいたらここまでハマっていなかったかもしれません。

また、「神聖かまってちゃん」のエンディング曲も、謎めく感じや恐怖感を倍増させるのに一役買っていて素晴らしいと思いました。


進撃を好きな理由はいくつもありますが、その中でも上位に挙げられるのが、物語の「進み方」、もしくは「流れ」の、独特なテンポ感です。

僕はあらゆる作品全般において、結構このポイントを重要視しています。

一口に「独特なテンポ感」と言っても、その言葉に含まれる要素は様々なものをカバーしています。

例えば、エレン達が調査兵団の全課程を終了し、これから頑張っていくんや!と、希望に満ち溢れ、物凄く和やかムードの雰囲気を作り出しているエレンのドアップのコマの後ろに、なんの前触れもなく「超大型巨人」が突如と出現して、次から急転直下の展開になるところとか。

または、「女型の巨人」に追われている時、エレンが現在の自分の状況を把握できないでいると、周りのリヴァイ班の人達を根拠に、「こういうことか!じゃあ大丈夫だ!」と心に決め、これからその方向で物語が進むんだなと読者が納得しかけた時、次のコマでそれとは180度異なる心境の変化、そして展開にするという、読者をムチャクチャ翻弄するところとか。

または、「鎧の巨人」と、「超大型巨人」が誰なのかそれまで結構引き伸ばしていたのに、とある場面で、あっさりと、しかもわりとコマの端っこで、「実はオレが鎧の巨人で、こいつが超大型巨人なんだ」と、ネタバラシしてしまうところとか。

まぁ、つまり良い意味で「裏切り」続けてくれるんですね。予定調和に絶対しないというか。

あと結構ツボなのが、基本的にシリアスな雰囲気がベースの進撃ですが、突然、ギャグ要素というかユーモアをぶっ込んでくるところとかも好きですね。

なんか上手く言えないんですが、B級感漂ってるんですよね。進撃って。それがまた良いんです。上手く言えないんですが。


あと人気キャラのリヴァイの発言も結構好きです。

エレンや、または誰かが何かを決定した時に、普通の漫画作品なら、あたかもそれが正解かのように物語を進めそうですが、進撃において、リヴァイは、「オレには分からない。自分の力を信じても、信頼する仲間の選択を信じても、結果は誰にも分からなかった。だからせいぜい悔いの残らない方を自分で選べ」的なこと言うんですよ。ぐっときますよ。

っていうか、いちいちセンセーショナルなんですよね。

兵団のトップが、人類のために死んでくれ!って団員や民衆を煽動したり、心臓を捧げよ!とか言ったり。まぁ、僕はそこにまんまとやられてしまってるんですけどね。


あと何気に好きな話で言えば、物語中盤の、巨人があまり出てこない、王政の秘密が解き明かされた、人間VS人間の編が結構好きでしたね。あまりファンからはここの編は評判が良くなかったみたいですが、クリスタが逞しくなるところとか、リヴァイの生い立ちが分かるところ、最後の切り裂きケニーとリヴァイの対峙など、熱い展開が多いので僕は好きです。

 

まだまだ好きなところはたくさんありますが、これ以上垂れ流すとキリがないので、ここら辺で止めときます。

物語は冒頭でも書いた通りもう終盤です。

単行本では、エモ展開続出です。

どういう風にこの壮大な話に決着をつけるのか、本当に気になります。

アニメもファイナルシーズンがやっているのでそちらも併せて楽しんでいきたいですね。

それでは!