ハイハイで散歩中

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進撃の巨人最終話読みました!(ネタバレはしてないつもりです。過去の好きな所とかは垂れ流していますが)

 

進撃最終話読みました!
いや~、もう、なんていうか、いや~、言葉ではなかなか言い表せないですね。とりあえず、「諌山先生、長い間楽しませてくれてありがとうございました!」ってことは言えます。

ほんとこの作品は一貫して複雑で、多角的で、色々な解釈可能で、故に大好きなんですけど、その感想は読み終わってからも変わりないです。
「これこれはこうなので、だからこれは善(悪)です」という表現は絶対にしない。正の側面、否定の側面を一緒に提示し、どちらでも解釈可能にする。つまり、一つだけの正解として決定付を行わないのが、進撃という作品の特徴であるように思います。

また、別の言い方をすれば、物事を相対化する傾向にある、とも表現できます。
それはパラディ島とマーレの戦争の見せ方に顕著だと思いますが、双方それぞれの思いや経緯、物語を見せることをする。物語中盤までは、パラディ島(エレン側)視点の一方的な見せ方だったのに対し、物語後編では、一段階俯瞰し、マーレ側の物語を挿入させる。それによって、見方によっては今までの善悪が逆転し、またはどちらもその二項では捉えられない感情になり読者を揺さぶる。
その他、善悪相対化のシーンで僕が好きな回は、アニ捕獲作戦時、アルミンとアニの会話で、良い人・悪い人について語る場面があります。

アルミン「(アニに『良い人』という呼び方をされたことについて)その言い方はあまり好きじゃないんだ。だってそれって、自分にとって都合のいい人のことをそう呼んでいるだけのような気がするから。すべての人にとって、都合のいい人なんていないと思う。だから、アニがこの話に乗ってくれなかったら、アニは僕にとって悪い人になるね」

こういう哲学的倫理的挿入が進撃には幾つもあって、それもぼくが本作品を好きな理由の一つでもありますね。

僕が最も本作品で好きなシーンを挙げるとすれば、最終話の一つ前の回、第138話のラストのコマが、恐らくベストハイライトになると思います。ネタバレは避けたいので詳細は書きませんが、とにかくあのコマのインパクトは凄かったです。ショッキングなのに美しさを感じてしまうという、不思議な感覚になりました。ぜひ映像で見たいですね。

そう、早く映像で見たい。まさかのアニメファイナルシーズンの続きは、今冬まで持ち越しという運びになり、待ち遠しい限りです。どんな映像、どんなBGMが付くのか、すごく楽しみです。また主題歌も気になります。先日までやっていたファイナルシーズンでは、OP主題歌の「神聖かまってちゃん」、ED主題歌の「安藤裕子」さんの楽曲(勿論映像も含めて)が素晴らしかったです。次回も期待しちゃいます。

 

また、物語当初から思っていたんですが、作品から感じる温度感とかリズム感がすごく僕好みのもので(ユーモアのセンスとか、思わぬ挿入とか)、そういう作品は今までに出会ったことがなかったように思うので、より贔屓目で見てしまい、より好きだなと思ってしまいました。

あと、あんまり僕は伏線とかそれを回収するとかに重きを置いてないというか、そこまで興味がないんですが、そんな僕でさえ、TwitterとかYouTubeでネタバレを見ていると、僕が全く気付かなかった伏線が幾つも散りばめられていて、しかもそれがほとんど(と言って大丈夫だと思うんですけど。。。)回収されていて、諌山先生マジ何者?と思わずにはいられませんでした。勿論それにちゃんと気付く読者さん達もですけど。


はー、なんか凄い支離滅裂になってる感ありますね。すみません。
ほんとこの作品は語るのが難しいというか、また容易には語りたくない作品です。正直今もって色々感情が整理できないでいます。僕はそのような作品が好きです。

ほんと超大作でした。素晴らしかったです。

最後に、諌山先生、作品に関わられた方々、本当にありがとうございました!このような作品に出合わせてくれて感謝です。

終わります。