ハイハイで散歩中

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フジロック'23に一人で初参戦してきました。

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先日初めて、新潟は苗場スキー場でやるFUJI ROCK FESTIVALに行ってきました!

初心者なので日帰りで、7月29日(土)のヘッドライナーが「Foo Fighters」の日にしました。しかし、僕のように日帰り新幹線を選択した場合、調子に乗ってヘッドライナーを見ている余裕などなく、もし見てしまった場合は最終時刻の新幹線に間に合わないので要注意です。

だから本当は、車で行くか、通しで行くか、それかイベントは夜中もやっているので、次の日の朝帰るかが良いんだろうと思います。

ただ僕は本当初心者だし、しかも一人で行っていたし、あとなによりフジロックにビビっていたので、取り敢えず今回は1日だけの日帰りにして、フジロックとはどういう感じなのかが掴めればそれで良いやと思って参戦しました。

前情報的には、結構一人で行く人が多いと聞いていましたが、実際行った感じとしては、圧倒的に2人以上で来ている人が大半という印象でした。いや、まあそりゃそうですよね。誰かと共有したいですもんね。分かりますよ。ただ、1人で来ていると思しき人や、誰かとは来ているが行動は1人でしています、という人もちらほら見かけましたので、まぁ、当たり前ですがみんな各々で楽しめばそれでいいでしょ、といったところだと思います。

そう、僕が行って強く思ったのは、「楽しみ方は自由なんだぜ」ということです。

広大な山の中で行われるフジロックは、もちろん音楽を楽しむのもよし、お酒を飲みながら芝生で寝っ転がるのもよし、川で遊ぶのもよし、数多とあるご飯屋さんを満喫するのもよしなのです。ただ混雑時めっちゃ並びますけど。

そしてめっちゃ人います。そのめっちゃいる人達が各々自由に楽しんでいる。だから正直全然敷居は高くないアットホームな場所だと感じました。

 

そして、肝心の僕が見たアーティストですけども、まず1番最初に、日本の3ピース・ガールズバンドの「Chilli Beans.」を見ました。

少しダウナーでありながらも踊れてポップで中毒性がある楽曲は、フジロック初心者の僕にも優しく一緒に乗ってこうよ!と語りかけてくれているようで、最初に見たアーティストが「Chilli Beans.」で良かったと思いました。

そして、次に見たのが女性アーティストの「タテタカコ」さん。

「タテタカコ」さんは、ピアノ弾き語りスタイルで、自然の中でとても自由に伸び伸び歌ってらっしゃいました。近くを飛んでいるトンボかなにかに向かって「大きな音出してびっくりさせてごめんなさい」的な発言のあとすぐに大声で叫んでいたのが少しツボでした。
そして遠藤ミチロウ氏の名前を出したあと歌った「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」は圧巻のパフォーマンスでした。

その後、同ステージ上での、津田大介さん、ジョー横溝さん、eri さんのお三方らによるトークコーナー。気候問題のお話しをされていました。最後にジョー横溝さんが敬愛するアメリカの作家フィッツジェラルドの作品『ラストタイクーン』の一節を引用していたのがとても印象的でした。

そしてまたまた同ステージで行われるのは、「尾崎裕哉」さんの演奏。あの尾崎豊さんの息子さんです。正直初めて知りました。息子さんがアーティスト活動されてるのは知っていましたが、まさかこの方がそうだなんて。『15の夜』と『I LOVE YOU』を歌っていました。僕が小学生時に初めて、いわゆる「アーティスト」にハマったのが尾崎豊さんだったことを今、書いていて思い出しました。その方の息子さんがまたこうして歌っていると思うとなんか不思議です。オリジナル曲の『Lighter』が個人的には好きでした。


そして次にお目当ての「羊文学」。

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まず思ったのが、とても絵になる方達だなということです。直で見ても勿論そうですが、ステージ両脇にある大型ビジョンに映し出される姿を見ても、「こりゃフジロックの動画が上がったら確実にダイジェストに使われる奴じゃん」と思う位、華がありました。

また、MC時と演奏時のギャップも魅力的で、「なんにも話すこと考えてなかった」と言った塩塚モエカさんですが、『光るとき』のサビ後の「いつか巡ってまた会おうよ〜♪」の険しく歌う表情はエモくカッコ良かったですし、演奏中に時折みせる楽しそうな無邪気なお二人の姿もまた見ているこっちを楽しくさせてくれました。ドラムのフクダさんはマジでずっと淡々としていて、お二人とのギャップもまた楽しかったです笑。


そして次もまたお目当ての、UKジャズトリオ「ゴーゴーペンギン」のステージへ移動の行きしな、むちゃくちゃカッコいいサウンドが耳に飛び込んできて、思わず立ち止まってそのステージで演奏しているアーティストを確認すると、「TESTSET」がパフォーマンス中でした。「TESTSET(テストセット)」は、高橋幸宏さんや小山田圭吾さんらが在籍していたバンド「METAFIVE(メタファイブ)」が新たにメンバーや名前を変更してできたバンドです。

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現メンバーは、LEO今井(vo)、砂原良徳(ky)、白根賢一(dr)、永井聖一(gt)。

全然予定になかったんですが、カッコ良すぎて思わず聴きいってしまいました。テクノとロックやファンクの融合とでもいうんでしょうか。マジヤバかったです。

あとヴォーカルのLEO今井氏。目がバキバキで完全にイッちゃってる表情してるんですね。僕はそういうアーティストがとても好きなんですが、甲本ヒロトさんや藤井隆さんなどもそうですが、なんか見てて嬉しくなるというか安心感さえ抱きます。なんか手の届かない、本物のアーティストっていう感じがするのが良いんですかね。はっきりとは分からないんですが。


そして、やっとこさお次は「ゴーゴーペンギン」。

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パーフォンスの前に、ジョージ・ウィリアムズさんの司会があって、「あ、『MUSIC ON TV』などでよく見てたジョージだ!人の良さそうな喋り方変わってねー!」なんてちょっとした感激もありながらゴーゴーペンギンさんが登場しました。

圧巻のパフォーマンスでした。特にラストの曲の『protest』とMCアナウンスした瞬間にベースの弦が小刻みに強烈に弾かれる流れはとても高揚しました。あと、ドラムの方が僕の方から見るととてもゆっくり簡単そうに叩いてるなと思っていたのですが、あとで違法撮影している方のTwitterの動画を見たら、とても速く激しく叩いていて、「あ、速すぎてゆっくり見えるやつや」と思い、ど素人には本当の凄さは中々伝わらないものだなと身に沁みて感じました。


そして次に途中から見た「キャロライン・ポラチェック」。めちゃくちゃフジロックの広大な自然とマッチしていて、なんだか森の妖精って感じがしました。

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先述したLEO今井氏と同じく、パフォーマンスが完璧であり、独自の世界観を完全構築されている感じがしました。
世界観はファンタジックというかほんと森の妖精って感じなんですけど、でもダンスは即物的にキレッキレでそこの奇妙なバランスが面白かったです。
また楽曲もシティポップ調なものもあって、とても乗りやすく、ほんとフジロックにマッチしていました。
トップアーティストになるには、こういう独自の世界観をちゃんと持っていて、そのようなパフォーマンスをできる人がなれるんではないかと、密かに思った次第です。


そして、ご飯屋さんに心折れそうになりながら40分くらいかけて並んでシチュー丼を食べ、「Vaundy」を見ようと会場に行ったらえらい人数が既に待っていて、仕方がないので、超遠くの方から20分程度聞いて新幹線の時間がヤバかったのでその場を後にしました。「Vaundy」はオラオラ系攻撃的なマイクパフォーマンスでしたが、でもそこにカリスマ性があって、こりゃあ売れるわ、と思いました。いや勿論楽曲も素晴らしいんですけど。

帰りしな、真っ暗闇の中で唯一光に照らされているステージに登場する「Foo Fighters」を、今か今かと待ちわびる人の多さに圧倒され、でもみんなのドキドキワクワク感が伝わってくるようで、それだけでもなんか高揚してしまいました。正直見たかったです。

帰り、駅へ向かうシャトルバスに予想外の時間待たされてしまい、越後湯沢駅に着いたのが新幹線到着の5分前で、着くなりダッシュする羽目になり、そんな最後までアトラクション満載のフジロックでした。

正直次の日のアーティスト、「YUKI」や、「BLACK MIDI」とかも見たかったんですが、それはしょうがないですよね。あと、前夜祭に「紫」が出演してたらしいですが、それもいいな〜なんて思ってしまいましたが、もう過ぎたことなのでそれもしかたないです。

そういう羨望の欲望も、楽しみ方の一つであるようにも思います。

来年も行けたらぜひ行きたいです。

行ってマジで良かったです。

本当はサマソニも行きたかった。

それでは!

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