ハイハイで散歩中

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夏のフジロックに始まり12月のマネスキンに至る-僕の2023年のライブまとめ-

ラッシュ! (通常盤)


なぜか夏のフジロックを皮切りに僕のライブ熱が高まってしまい、その後9月には仙台まで羊文学を見に行き、続いて東京での、11月のTESTSET(テストセット)、UKポストパンクバンドSQUID(スクイッド)、そして12月のマネスキン。

普通の人はどうか分かりませんが、今までの僕ならありえない数のライブ三昧となりました。

それぞれに思い出はあります。

 

仙台の羊文学は、ライブハウス最寄駅に着いて土砂降りのゲリラ豪雨に遭い、5分ほどで着くはずのライブハウスを目前に駅で30分ほど待機させられてとんだオープニングアクトを乗り切った後、観客でパンパンになったライブハウスでいよいよ始まった幻想的なオープニングを終え、一曲目に今や超有名になった『more than words』から始まった時はおぉーとなったのを覚えています。というかあのイントロずるいですよね。それまでの流れとか空気とか一気に度外視してあっという間にその楽曲の世界に引き込んじゃうんですから。いやむちゃくちゃかっこいいですけどね。

相変わらず塩塚モエカさんのMCはフワフワしていて、そして強制するような煽りもしないので、わりと若い観客が多かった会場はとても優しい空間と化しているような気がしました。

好きな楽曲『踊らない』を演奏してくれたのが僕的胸熱展開でした。

youtu.be

ただアンコール直後のグッズ紹介時に、いよいよ我慢できなくなった尿意に負けトイレに駆け込む羽目になったのは苦く悔しい思い出です。

たっぷり2時間演奏してくれ、とても良いバンドだと思いました。

 

次に、TESTSET(テストセット)。

入場曲と同時にスタスタと4人が登場し、それぞれの位置に無駄なくスッと着く。そして静かに演奏が始まる感じは、とてもかっこ良かったです。

演奏が終わると、すぐ次の曲のための準備に4人が一斉に入る瞬間が職人というか、観客を無視して次の曲に集中してる姿は勿論カッコ良いんですが、同時に面白くもあり、大の大人がこんなに一生懸命物事に専念してる姿がなんか良かったし、そういう大の大人になりたいと思いました。

あと、電気グルーヴの元メンバー・マリンこと砂原良徳さんへの、観客からの「マリーン!」というアイドル的声援を、恥ずかしそうに受け流している砂原さんと、黙々とドラムに集中している白根賢一さんが、ついぞ一言も喋らずパフォーマンスを終えたのも中々に面白かったです。

勿論LEO今井さんの会場を吸引してしまう魅力的なパフォーマンスや、淡々としている永井聖一さんも素晴らしかったです。

来年はもっとライブをやりたいとおっしゃっていたので、その言葉を信じて楽しみにしたいと思います。

 

次に、SQUID(スクイッド)。

youtu.be

こちらは、インディ・ポストパンク・オルタナバンドらしく、展開が読めず、己の美を追求するがごとく観客を置きざりにするパフォーマンスで、観客がノリに乗り切れない感じが面白かったです。あぁいうちょっと混沌とした時間は僕は好きだし、というか観客も当たり前ですけど盛り上がっていたので大変満足しています。

これからもっと活躍していくと思うので、できる限り追っていきたいと思います。

 

そして最後にマネスキン

あれよあれよという間にモンスター級バンドになってしまいました(と言っても僕がマネスキンを知ったのは恐らく今年に入ってからだと思いますが)。

1曲目からヤバかったですね。エネルギー全開というか、今まさに世界を席巻しているバンドの音だ!感が凄まじかったです。

僕が好きな楽曲『For Your Love』の間奏時のアレンジは、どこかレッドツェッペリンを彷彿とさせる凄みというか演出で(当然ですがツェッペリンのライブは見たことないです)、うわヤバ!って感じでしたね。

あとすごく思ったのが、マネスキンの楽曲は分かりやすい楽曲が多く、ということは誰でもノレたり踊りやすいものが多いことだとも言えるので、観客がとても楽しみやく、もっと言えば楽しみ方が分かりやすいバンドだなと思いました。そしてそのようなバンドがモンスター級に人気の出るバンドになるんじゃないのかとも思いました。

また、マネスキンのメンバーはそのパフォーマンスに反して非常に礼儀正しいとも思いました。

ヴォーカルのダミアーノなんかは、ライブ終了間際、右側の席・左側の席・中央の席それぞれのエリアに行って、深々とお辞儀をしてステージを後にしていたので、好感度の高いアイドルばりにそれを目にした観客はファンになってしまうんではないでしょうか。

楽曲やパフォーマンスは勿論、そんなメンバーのキャラクターと相まって、マネスキンというバンドは非常に魅力的なバンドだと思いました。

 

以上が、僕の2023年のライブまとめです。

来年もなるべくライブにいけたらと思っています。

それでは良いお年を!