ようなことが、先日電車の中でありました。
30代くらいの男性2人組の内の1人が、眼鏡のこだわりについて、もう1人の方にただただ話されていました。
いやマジでどうってこともない、なんの変哲もない話しなんですけど、その男性の話し方が、すごく心地良かったんですよね。
眼鏡はフレームと付け心地で決める、落としても丈夫、自分は流行に乗らない方だが、この前流行りの眼鏡を買ってしまった、等々、つまらない位平々凡々な内容なんですけど。
だけど、とても良かったんですよ。
その方の話し方が、とても純粋というか、ケレン味がないというか、無邪気とはまた違うイノセンスを感じました。
勿論、笑いを取りに行くぜ、みたいな邪な気概は一切感じられない。
また、聞いている方の相槌具合も良かったです。
恐らくこの2人は、とても人の良い方達なんだろうな、と勝手に偉そうに思いました。
思わず2人でラジオパーソナリティやってください、と言ってしまいそうになるくらいに。
いやそれは勿論嘘なんですけど、でも本当に心地良かったです。
あまりこんな言葉使いませんが、とても素敵な空間でしたね。
話す内容ではなく、誰が話しているか、というのがとても重要だなと思わされる出来事でした。
僕はこれには、色々騒がれている経済学者の成田悠輔さんにも感じていることなんですが、成田さんは、とても声が良く、話し方のリズムも一定で、とても聞き心地が良いんですよね。
勿論、話す内容も、僕はわりと面白く聞いているし、昨年出版された「22世紀の民主主義」も読んで、わりと面白かったり時々退屈したり全くついて行けなかったりしましたが、本を読んでやはり思ったのは、話している時と同様、文体に心地の良いリズムがあって、そして、ユーモアのセンスが良いなということでした。
また、成田さんは一度ラジオ「オールナイトニッポン0(ゼロ)」をやっていて、そのラジオもやはり聞き心地が良かったです。あと、選曲のセンスも尖ってて良かった。
だから、これは善し悪しがどうというのではなく、話し方や、誰が話しているか、ということは、人に話しを聞かせるためにはとても重要なことだと思いました。
あと、声が良い繋がりで言えば、政治的内容は一切横に置いておいて、岸田総理も良いと思っています。元総理の安倍さんなどは、結構独特だったので、モノマネする芸人さんとか多かったですが、岸田総理のモノマネをしている人は今いらっしゃるんでしょうかね。または安倍さんの件があったので、あまりしづらい状況なんでしょうか。
話しを電車の2人に戻しますと、話しを純粋に話として話すことが、結構難しいというか、大人になればなるほど、しづらくなっているのかもしれません。子供達の話し方と比べるとかなり違う気がしますよね。
だからこそ、電車でのあの2人の稀有な雰囲気に、ある種新鮮味を感じて思わず盗み聞きしてしまい、そして勝手に癒されてしまったのかもしれません。
・・・この手の話しはうまく言語化できない類の話ですね。どうもうまく伝えられる気がしません。
まぁ、とにかく、そういうどうでもいいようなことが、ぐっときたという話しです。
最近、「新しい学校のリーダーズ」というアイドルという枠組には収まらないガールズグループを今更知ったんですけど、キレッキレの独特のダンスと、リードヴォーカルの表現力の凄みと、(昭和)歌謡×様々なジャンルの楽曲、という、僕好みの音楽センスがとても魅力的でした。
ぜひ観てみてください。
それでは!